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健之くん応援委員会

“奇跡のクリスタルボイス”─作家・五木寛之氏が命名!─「金沢望郷歌」でデビューした 歌手の松原健之さんを応援するブログです。         健之(たけし)くんの歌声を もっともっと 沢山の人に聴いて欲しいとの願いをこめて!

「傘がない」より、パンフレットがない!

「教授」ポスター☆Bunkamura
                    渋谷 Bunkamura 


私の観劇仲間の中には、「演劇鑑賞会」というのに入会していて、月に何本か、定期的に舞台を観るという方たちも多いのですが、私は鑑賞会には入っていないので、好きな歌舞伎や前進座の芝居以外には、1年にそれほどたくさんの舞台を観るわけではありません。
そんな中で、我らが健之くんが「アフターライブ」をつとめられました、15日の渋谷Bunkamura シアターコクーンでのお芝居「教授」は、想像してた以上に、非常に面白かったんです
いつも、テンポの遅い歌舞伎や舞踊劇、 アンサンブルと、そして最近は分りやすさを重視している前進座での演目に慣れてしまっている私には、おかげ様で久々に、機関銃のような台詞の応酬も楽しい、こうした演劇を拝見することが出来て、とても心地良かったのとスッキリしたのとで、今すごく嬉しい気分です。

たけしくんの恩師・作家の五木寛之さんの人気ラジオ番組からの、「わが人生の歌がたり」がベースとなった舞台作品ということもあり、ちょうど五木さんの小説「内灘夫人」の時代設定と、時を同じくした頃から始まる物語だと思います。60年安保闘争の中、「安保反対!」「岸(首相)を倒せ!」のシュプレヒコールが、連日テレビから流れていたころのことを、覚えている方もいらっしゃることでしょう。私も、記憶のかなたにあるような気がします~。

主人公の中年の「教授」は、太平洋戦争の終盤に召集された世代の免疫学者で、戦後は、滅多に人のやらない寄生虫の研究を(だからこそ?)敢えて職業に選んだ、飄々とした自称・他称共にノンポリの、しかし選挙ぐらいは行かないよりは行くほうがマシと思っている、そして人の心に寄り添う‘歌謡曲’が何より好きな変わり者の教養人、その助手で、教授を次第に愛するようになる女性は、出身はおそらく新潟の辺りの、郵便局の跡取り息子の妹で、安定した家庭の子女です。
過去に友人らと安保闘争に身を投じていたことがありますが、特に過激派ということではなく、今では、以前から私淑していた「教授」の研究室で、何年も誠実に働いている・・。清らかに密やかに、彼のそばに居たい気持ちが可憐です。もうこれだけでも甘美な設定ですよね。私には、そう思えます。

そこへ、同じ大学の、陽気だけど理屈っぽい哲学の先生やら、妙に娑婆っけのある美学の教授、いわく因縁つきの研究室出入りのエリート官吏や、自らを「保守」と言い切る単純な、ヒロインの兄などなどが絡んでもう、超!面白いです。最後には何とも言えない余韻も残ります。ぜひぜひ皆様、たけしくんも当日のブログでおっしゃられておりますが、これからも各地で公演がありますので、どうぞご覧になってみてください。主人公「教授」役の椎名桔平さん、ヒロイン役の田中麗奈さんも、初めて生の姿を拝見しましたが、本当にステキです。桔平さんは、映画「アウトレイジ」での任侠役とは、まっるで違います!! とっても素敵、とっても上手です。音楽担当の中村中さんは、お名前だけは知っておりましたが、今回何もかも初めて拝見、拝聴しまして「アカシアの雨がやむ時」や「傘がない」ほかを、画期的な舞台演出の中、ピアノで歌われ、劇中の贅沢バックミュージック、といった感じでした。彼女の弾き語りの才能は格別ですネ。

「教授」のアトリエ・ダンカンのホームページに、五木寛之さんのメッセージが載っておりますが、そこで五木さんはこの舞台は「ブレヒト的」だとおっしゃっておられます。前に一度、ブレヒトの「暦物語」をたしか朗読劇のようなもので鑑賞したことがありましたが、やはりその時も、真実を直視する作者の視点が、観て元気の出る公演でした。
先生の手になる、中村中さん歌う主題歌も話題になりそうですね。


そしてそして 「昭和歌謡クロニクル」と題したアフターライブの舞台に、この日、晴れてシアターコクーン初登場のたけしくんは、これも御自身のブログでの御紹介の通り、中村中さんとのトークのあと、あの「なごり雪」を、若いお客様も一杯の会場で堂々と披露されました。オリジナルのイルカさんともまた趣きの違った、まろやかで哀愁に満ちた、しかし声の張りはなんとも美しく力強い「なごり雪」を、たくさんの観衆の方々に聴いて戴けて、ファンとしても幸せな気持ちでした
アルバム「旅立つ季節に」の中にも収録され、十分手の内にはいられている「なごり雪」でしたが、この日は、一段と気合もこもって素晴らしく思いました。折しも当日、雪の予報の出た東京の、所も名うての名劇場・シアターコクーンのステージですたけしくんも、幸福感の中でこの歌を歌われたことと思います。本当におめでとうございました

「なごり雪」、いつもの伊勢正三バージョンだったか、それとも少しイルカ・バージョンになっていたか、うっとりと聞き過ぎていてよく思い出せないのですが、もう一度観たい聞きたいと思っても、二度と同じものを観ることが出来ないのが、一方で生の舞台の良さでもありますね~。


帰りを急いでいたので、お芝居のパンフレット(プログラム)を買うのを忘れてしまいました。その意味でも、もう一度どこかで観たい、そんな「教授(プロフェッサー)」の舞台でした。

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